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「AFTERNOON PIANONNO(アフタヌーン・ピアノンノ)」は、平成4年の北大ピアノクラブ創設当初所属していた部員のうち、一部のOB/OG仲良しメンバーが集まって2010年からやり始めた、小さなサロンコンサートです。茨城で知り合った音楽を愛する仲間さんたちと一緒に年に1度集まり、なるたけお金をかけずに気軽に音楽を楽しもうという、ただそれだけを思って始めた、ささやかな集まりです。 ぼちぼち、ゆる~く、続けていこうと思っております。よろづ帳はこちら! ブログへのご意見・ご要望はこちらまで。

2011年10月22日土曜日

アフタヌーン・ピアノンノ@守谷 2011 ユングの感じたまま~第3部

●第三部 水本桂ファミリー プチリサイタル
水本桂さんは、北大ピアノクラブのOGです。卒業後ヨーロッパに渡り、フランクフルト芸術大学に留学・卒業。その後ベルギーでプロのピアニストとして活躍していらっしゃいます。またご主人のエリック・スロイスさんは、ベルギーのプロオケであるフランダース交響楽団で、ヴァイオリンを弾いていらっしゃいます。フランダース交響楽団の常任指揮者は、日本人の金聖響さんです。
http://www.katsuranokai.ecnet.jp/




♪ショパン 小犬のワルツ
ヨーロッパでは1分ワルツというそうです。鳴りだしたとたんにエッと思う。さっきまで鳴ってたピアノと違う楽器みたい。あまりのスピード感に圧倒されます。すごい・・・そして曲が終わっておじぎしたら、横にいるチビのアーロンくんが一緒にお辞儀。かわいらしい!!!



♪ショパン エチュードOp.10-4
のだめで弾いていた曲。始まりからスピードが速すぎる・・・ここからさらに加速するんだぞ・・・一体どうなるんだというような緊張感のままどんどん加速したり転がり落ちたり。最後まで崩れることなく見事にフィニッシュ!すげぇ!!!



♪バイオリンとピアノのなんかの曲
水本桂さんのご主人であるエリック・スロイスさんは、ベルギーのフランダース交響楽団のバイオリン奏者さん。
なんと曲名がききとれませんでした。
曲調としては、物悲しいしっとりした感じ。バイオリンの弦の音が鳴りだしたとたんに、なんでしょうこれは。ゾクゾクっと背筋が震えるような。ピアノの音よりももっとアナログで古い感じの物悲しさ。フッと冷たい空気が首筋に当たったような気がしました。バイオリンをよく知らない自分ですが、なにか感じました。





♪バルトーク バイオリンソナタ終楽章
私はバルトークという作曲家の曲をほとんど知りませんでしたが・・・この演奏はすごかったです。
背筋が凍るような怖いくらいの緊張感が続く演奏でした。なにか別の世界に引きずり込まれそうな、怖い感じ。
バイオリンのことはよく知りませんが、こんな速いパッセージを弾くことが物理的に可能なのかとビックリ。
あまりの緊張感に、聴いていて体が硬直して動けない。気がつけばみんなシーンと硬直しているように見えました。エリックさんと桂さんのものすごい気迫とエネルギーを感じた演奏でした。



♪クロル バンジョーとフィドル
フィドルはバイオリンのことです。少し前にNHKでアイルランドを舞台に葉加瀬太郎が出演して、ダンスパーティーで演奏に参加していました。「フィドルは踊る」という名前の番組だったと思います。どうも、同じ楽器ながら「ヴァイオリンは歌い、フィドルは踊る」と言われるそうです。フォークや民族音楽で奏でる時に「フィドル」というそうです。なんとなく分かる気がしました。この演奏も、聴いていてつい踊りだしたくなるような軽快なリズム。桂さんはアーロンを膝だっこで演奏でした。



余談ですが、桂さんとエリックさんは、前日の晩から本番に備えてアルコールを絶ち、今日のこの演奏を聴かせてくださいました。この震災で混乱している日本に来てくれて、こんなすごい演奏を聴かせてくれる。本当にありがとうございました。ものすごいエネルギーをもらえたように思います。本当に、ありがとう。



♪ラヴェル ピアノ協奏曲 第二楽章



最後はこの曲。2台ピアノで、桂さんがピアノ、オケ伴奏はピアノクラブE・Uさんです。E・Uさんも在学中からとびぬけて上手な方でした。今回は1か月前に「伴奏してほしい」とという無茶な頼みを受けてくださり、見事にやってくださいました。
ひととき、夢の世界に連れて行っていただきました。夢の海の中を泳いでいるようでした。
ああ・・・ラヴェルだなあ・・・
2台がハーモニーかかるところでは、ふわっと宙に浮いて空を漂っていました。なぜかその辺りから涙が出て来ました。今までラヴェルで泣いたことなどない・・・ああ、この曲が聴けてなんと幸せなことか、そんな想いになれた演奏でした。
ずーーーーーっとこの曲ずーーーーーーーーーーっと、続いてくれないかな、と思いました。今日、一番嬉しい1曲でした。
曲が終わった瞬間も、まだ夢見心地で、数秒たってから「ああ、終わったんだ」と我に返って拍手。その間客席みんなシーン。みんな同じように思っていたのかもしれません。夢から戻るのに少し時間がかかりました。
E・Uさん、ムリを聴き入れてくださって、ありがとうございました。おかげで幸福感に満ちた10分間でした。




♪アンコール シューマン:リスト 献呈
水本桂さんのアンコールは「献呈」。
この曲は聴いたことはあったのですが、まともにちゃんと聴いたのは今回が初めてでした。
いい曲だなあ!!!
こんないい曲、世の中にあったんだね。弾いてくれてありがとう!!!
ロベルト・シューマンがクララと結婚する前に、この曲を作曲して捧げたものを、後でリストが編曲したそうです。
しっとりゆったりしたところからは、ささやかな愛や誓いを感じ、激しく盛り上がるところは光り輝く青い空と太陽と希望を思わせます。
人生の行く手に明るい未来を希望を見るような、素晴らしいアンコールでした。




●アフター
演奏会のあとは、アフターです。実はこれを一番楽しみにしていたのかもしれません。
独身組の皆様が持ってきてくださったワインをいただきながら、ユング妻さまやM・Mさんが焼いてくれたピザを食べながら。(会場にトースターが持ちこめるんですよ!すごいでしょう!)
そして、2台ピアノがありますから、ソロ同士でセッションができます。

じゅんちゃんとはめぞん一刻のオープニングテーマを。あと中森明菜の北ウイングやらセカンドラブやら・・・
ZERKIN=Sさんとは2台で銀河鉄道999のテーマを合わせました。この曲ほんっとに好きだったんだよなあ。
ZERKIN=Sさんはさらにギターでちーたんさんと合わせていました。なに弾いてたんだろう???でも、ギターを弾いているZERKIN=Sさんの顔は、もう音楽バカ青年の顔そのもの。いいですね、こういうのは。私も久しぶりに学生時代の自由な気持ちになって、ピアノと戯れました。至福のひと時でした。
宴会将軍の飲みネコさんは、飲むのが仕事ですから終始飲み続けておられましたが、全く正体を失うことなく普通にまたピアノを弾いていました。私はと言うと、みんなに心配されるくらいに真っ赤っかに・・・・でも、飲みたかったんだよ~!!!

その後、飲みネコさんからオクターブが届かない小さな手を見せられました。少し感動しました。本当に小さい・・・今まで私が見た大人の手の中で一番小さい・・・この手でここまで弾けるようになるには、どれほどの練習量があったのかなあと、少しほろっとしました。

気がつけば、横でなにやら体操教室が。かえちゃん、カマキチさん、かちゃんさんが、なにやらヨガなのか新体操なのかよくわからない怪しげな技を披露し合っていました。思わず私も体操部時代を思い出して、バク転やっちゃいました!

もう、ずーっとこのまま飲み続けて弾き続けていたい夜でした。月曜日オレ本当に会社いくのか?とブルーになるくらい。もうサイコーでした。



最後に、水本桂について、少し話させてください。
私は、この世で一番好きなピアニストは誰ですかと聞かれたら、迷わず、「水本桂」と答えます。
それは彼女が上手だからとかプロだからとか、そういうことではなく、彼女の人となり、飾らないストレートで裏表が全くない、そしてものすごく強い心を知っているからです。
演奏会でも触れましたが、彼女は震災後の4月上旬、ベルギーで堀米ゆずこさんと共に、ゲストにマルタ・アルゲリッチを迎えてチャリティーコンサートを主催し、収益金を日本赤十字に寄付しました。

彼女は震災直後から日本のことを心から心配し、自分になにができるかということについて、真剣に考え、そして実行に移しました。もちろん独りでそれをやったわけではありません。あちらでの音楽友達や多くの人の支えで為したものです。でもそんな頼もしい人たちが海外にいて日本を応援してくれている、そう思うだけで、どれだけ勇気がわいたことか。負けてたまるか、頑張ろう、と思えました。

今回、ご主人もヴァイオリンを携えて守谷に来てくださり、演奏を聴かせてくれて、また私はたくさんのエネルギーをもらいました。プロですから、本当は対価を支払って演奏を聴きに行くのですが、ご家族は無料どころか逆に、守谷にヴァイオリンを持ってくるために、日本の国内線航空機内持ち込みができる専用のヴァイオリンケースを買い求めて、ついでもないのに交通費自腹で守谷に来て下さり、前日からアルコールを絶って、今回の演奏を披露してくださいました。
もう、ありがたいという思いしかありません。

こんな水本桂が、そしてそのファミリーが、私は大好きなのです。




そんなこんなで、AFTERNOON PIANONNO、来て下さったみなさまのおかげさまで、とても楽しい会になりました。
古い絆の再確認と、新しい絆のめばえがありました。たくさんのエネルギーをいただきました。涙ももらいました。歳とると本当に涙もろくなりますね。

みなさま、本当にありがとうございました。



最後に、裏方で頑張ってくださったみなさま。

リハーサルの午前中、いろいろと会場設営を手伝ってくれたピアノクラブのちーたんさん、じゅんちゃん。演奏者なのに重い荷物たくさん運んでくれて、ありがとうございました。

同じく午前中から来ていただき、照明の調整をしていただいた、19thCLUBのカマキチさん。ありがとうございました。来年はぜひ演奏にもご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします!

子供用のペダルを快くお貸しくださり楽譜立てやペダルの移動やプログラム折り込みなど手伝ってくださったRaRaさん、ありがとうございました。

持ち寄りのお菓子などたくさん持ってきて下さった皆様、ありがとうございました。ほんとに壮観でした。また、自主的に配膳してくださり、本当に助かりました。重ねてありがとうございました。

お花をいただいたBOBさん、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

遠いところから来てくださり、素晴らしいセンスのタイトル看板を描いてくれたピアノクラブのM.Mさん。ありがとうございました。

子供コーナーで地味に子供のお相手をしていてくださった、かちゃんさん、アヤカちゃんパパ、その他のみなさま、ありがとうございました。

最初から最後までカメラ片手にスナップを撮り続けてくれた、ろいこさん。素晴らしい写真ができました。タイミング、構図ともにプロ級です!本当にありがとうございました。ろいこさんにお願いして本当に良かったです。

そして、事前から場所取りや宿泊調整や備品調達など、裏方として本当に細かいところに気をまわしてくれた、私の妻に、感謝したいと思います。


最後に、快く19thCLUBのご参加をいただけたこと。本当に、感謝しております。ピアノクラブだけでは、この演奏会は成り立ちませんでした。ZERKIN=Sさん、RaRaさん、カマキチさん、そしてRaRa教室、NPO法人ファザーリングジャパンの皆様に、深く感謝しております。



もし、この会がまた来年も守谷で催せるなら、またお声をかけさせてください。また来年同じように楽しい空間を共有できますように、祈っています。





文章:ユング
写真:ろいこ



アフタヌーン・ピアノンノ@守谷 2011 ユングの感じたまま~第2部

●第二部
♪ファザーリングジャパンのみなさま 3びきのやぎのがらがらどん
NPO法人ファザーリングジャパンは、働く父親が生き方を変えることで家庭も明るくなり社会も変わる、をモットーに啓蒙活動をされている団体です。最近よく耳にするので皆様もご存知かもしれません。
http://www.fathering.jp/

そのファザーリングジャパンに参加しておられるBOBさん、かちゃんさん、A.Kさん親子、I.Kさん親子の皆様が、絵本をベースに曲をつけていろんな楽器で伴奏しながら読み聞かせる、ちょっと新しい聴衆参加型絵本ミュージカル!!
ピアノクラブの面々にとっては初めて目にするものだったと思います。
この歌の中で、聴衆が一緒に歌う「がらがらどん!」のところは、妙に耳に残るのです。きっとみんな今でも頭の中で「がらがらどん!」がエンドレスで鳴り響いていることと思います。
客席の子供も大人も自然と手拍子や歌で参加。そして舞台には4歳くらいの女の子がノリノリでダンス!!なんだこの天才ダンサーは!いやあ、素晴らしいね。音楽っていいですね。上手い下手とかじゃない、とにかく聴いて楽しくて体が勝手に動いてリズムを取る。もちろんそういう曲ばかりじゃないけど、とにかくその曲を聴いて自然に体が反応する。「自然」ってところが大事ですよね。素晴らしかったです!!個人的には、もっといろんな絵本を題材にして、レパートリーを広げていっていただきたいと思っています!






♪アヤカちゃん フランス曲 ちょうちょ
うちの近所で娘の一番のお友達なので、よく知ってる子です。
この子の演奏には、大人顔負けのものすごい集中力を感じます。挨拶もキリッとしていました。ピアノを始めてまだ半年くらいですが、今日の演奏はキレイに粒がそろっていた。子供ってこんなに粒そろうの??自分などは今でもそろってないけど(汗)今日はとってもオシャレなドレスで嬉しそうで、微笑ましかったです。挨拶やコスチュームもとても大切な要素ですネ。




♪N・Tくんとママ CHI-MEY モンスター
嵐の曲だそうですが、ママがメロディー、息子さんがベースという組み合わせはちょっと珍しいかも。
でも息がぴったりでした。家族仲の良さを感じさせる演奏でした。子供が上手になってくると、親が楽なパートをやるというパターンになってきて、なんというか子供が頼もしいですよね。とても力強い、心強い、家族の絆を思わせるノリです。あまり今まで感じたことのない、新しいものを見たような気がしました。ちょっと気になりました。ほかにもぜひこの親子でいろんな曲をやってほしくなりました。


♪M・Sくん ショパン ワルツ15番
今まで弾いていた曲はソナチネなどが多かったかと思いますが、今日はショパンのワルツ。中学まで来ると、こういう曲が弾けるようになってくるんですね。
なかなか日常でワルツを踊ったり感じたりすることは普通ないから表現は難しいかもしれませんが、指はしっかり回っています。もう十分に難曲に挑戦できるだけの技量ペースは持っています。でもなにか自分の内なるものをぐっと抑えているような印象をいつも受けていました。もっと素ではじけた演奏を聴いてみたいなという気がしています。


♪K.Hちゃん メキシコ曲 夜空のパーティ
可愛らしい曲です。目を閉じて聴いていると、音がとっても素直なことに気づきます。大人には出せないのでしょうか、こういう音は。
優しい曲、優しい和音と旋律。ほんの短い曲だけど、そこから子供なりにもふわりとした感情がわきあがるのが面白いです。




♪ぴょんこ キャサリン・ロリン ひよこのワルツ
いやー、この曲ほんとにひよこだったんですね。
実は最初タイトル知らないで、この子が弾いているのを聴いていて「なーんかひよこがぴょこぴょこ歩いているみたいだなあ」と思っていたら、プログラム見たら本当に「ひよこ」!
何度かつまづきそうになりながらでしたが、そこによくひよこの表情が出ているんです。本人は意識していないかもしれませんが、こんなちょっとしたところから、表現が始まっていくのではないかと思っています。




♪サリちゃん 石丸由利 こもりうた
かちゃんさんの娘さんです。この子の演奏は何度も聴いていますが、基本的特性として、少しずつスピードアップしていくというのがあります。聴いていて本当に面白いです。連弾だろうがソロだろうが加速するんです。きっと加速装置が付いているに違いありません。とってもオシャマで可愛らしい子ですが、実は爆走タイプかも???もっともっと上達して指が回るようになった時が楽しみです!




♪かちゃんさん ギロック バリの想い出
バリ風のコスチュームに頭はソフトモヒカンぽいセット。どうも、このサロンコンサートがコスプレ必須の仮面舞踏会と勘違いしていらっしゃったようです。本当は「パリの想い出」という曲ですが、バリ好きでバリのコスプレをしたからには、バリの想い出です。一本取られました。
かちゃんさんは、これまでピアノを習ったことは一度もなく、半年前からちょろちょろ触り始めたそうですが、今日の演奏。強弱とくに弱音を作り出すのがうまかったです。なのでアクセントがよくついていました。そして間のコントロール。これはビックリしましたね。今まで聴いたことがないタイプの間でした。完全オリジナル。かちゃんさんだけの解釈です。そして演奏の最後の和音が弱まって消えゆく瞬間まで緊張を保って大切にしている、その心がけも素晴らしいなあと感じ入りました。音楽表現は本当に人それぞれで、どれが正解というのはない。そう思わせる演奏でした。
なお、演奏だけでなく、ヒマさえあれば子供コーナーで戯れる子供たちの面倒をみていてくださいました。本当に助かりました。




♪よっちゃん ギロック ブギ時計
ユング息子です。家で普通にくつろいでいる時よりもっとラフな服装・・・もう少しオシャレしようぜ息子よ。ああでも自分も全然人のこと言えない・・・
今日はジャズ風です。好きな曲を選べと言ったらこれになりました。けっこう直前まで苦労していたのですが、本番なんとかカッコついたね。でももう少しはじけて楽しく遊んでほしかったかなあ。とても照れ屋のようです。




♪かえちゃんとママ 久石譲 天空の城ラピュタより 君をのせて
かえちゃんは歌を歌います。ママはピアノ伴奏。
今日の演奏の中で、一番心にしみました。
なぜでしょう。赤ちゃんの頃から知ってるからでしょうか。震災の大津波があったからでしょうか。わかりません。でも、この子の無垢でか細い声から、哀しさ、寂しさ、願い、想い、希望、目を閉じたらいろんないろんなものが湧きあがってきて、涙をおさえられませんでした。
ありがとう。これからも、魂のこもった歌声を響かせ続けてほしいと思います。




♪BOBさん プレスリー ブルーハワイ
      ジョン・レノン イマジン
      布袋寅泰 Guitar Loves You
ついにソロデビューです。ウクレレとエレキギターで聴かせてくださいました。
ウクレレは南国のゆったりした温かい風のような爽やかさ。イマジンが南国のイマジンに。
そして布袋。私は布袋初めて聴きましたが・・・これは、カッコよすぎますね。孤独な寂しさがよく出ています。最後のほう、和音が寂しげにチューン、チューンと鳴るのですが、背中で泣いてる感が素晴らしいです。おいしいところ全部持って行きました。
BOBさんはピアノもだいぶ上手くなっています。いろんな楽器が弾けて羨ましい。ぜひまた聴かせていただきたいものです。




♪エリカちゃん ギロック サラバンド
小学校5年生の女の子。
でも、なんと大人びた演奏でしょうか。
この子の精神年齢はいくつくらいでしょうか。わからないけど、この子はきっと、このサラバンドという物悲しい曲に直感的に心のどこかで波長が合っているような気がします。
素晴らしいです。弾き終わった後で、聴衆の心になにか深いものが残る、そういう名演でした。




♪ユング ブラームス 間奏曲Op.117-1
私が学生時代に弾いた曲の焼き直しです。これはどうしても今回弾きたかったのです。学生時代はピアノ初めて1年くらいでわけもわからず楽譜の通りに指を抑えようとしただけ。でも今は全然弾き方が変わって、なんぼか考えるようになりました。その変化・成長を、昔の音楽仲間たちに披露したかったのです。
この曲は年齢とともに弾き方が少し変わって行く気がします。弾くたびに、少し新しいところを見つけるような気がします。




♪ZERKIN=Sさん プーランク 前奏曲15番
        フォーレ:フィオレンティーノ 夢のあとに
第二部のトリを飾っていただきました。宴会将軍飲みネコさんと一緒のテーブルとなった結果、この時点でかなりアルコールが回っていたようです(笑)
しかし、先日の6月の演奏会の時よりもピアノがよく鳴っていたような気がします。特に低音がぐわんぐわんと。
もしかしたら酒が入った方が調子がよい??(笑)
この2曲、どちらも印象としては、なにか思い通りにならないものへのもどかしさや狂おしさ、哀しさ、諦めといった様々な情念が渦巻いています。ZERKIN=Sさんの心と曲が完全にシンクロしているように見えました。
しかしとにかく弾き方がセクシーです。こういう色気のある演奏を私はできないので、ちょっと真似できるものならしてみたい気もしますが、私の顔でやってもダメな気もします(爆)
体調が万全ではない中、執念の演奏を披露いただきました。本当に、ありがとうございました。




ここで第二部は終了。いよいよ第三部は、水本桂ファミリーのプチリサイタルです。



文章:ユング 
写真:ろいこ

アフタヌーン・ピアノンノ@守谷 2011 ユングの感じたまま~第1部

2011年7月30日。場所は、守谷市国際交流研修センター(ログハウス公園)。
午前リハーサル、午後1時開演。


AFTERNOON PIANONNO 2011 にご参加くださった、ピアノクラブ、19thCLUB、その他のみなみなさま。
まずは、ご参加下さったこと、ありがとうございました。

このサロンコンサートは、今年で2回目を迎えます。去年は茨城県守谷市の、私ユングの自宅で。今年は市内のログハウス風ホールで。
今年も、茨城・東京・沖縄を中心に活動している19thCLUBという音楽同人の皆様およびRaRaピアノ教室に協賛いただき、演奏会にも多数ご参加いただきました。さらに、ベルギーでプロのピアニストとして活躍しているピアノクラブOGの水本桂さんが、今年は家族そろって演奏に参加してくださいました。重ねてありがとうございました。
19thCLUB・・・http://19thclub.blog45.fc2.com/
RaRaピアノ教室・・・http://blog.rara-piano.com/
水本桂Web・・・http://www.katsuranokai.ecnet.jp/

コンセプトとしては、なにも難しいこと考えないで、とにかく音楽を楽しむこと、その一点のみでした。みんな忙しい身ですから、準備もなかなか大変だし、子供たちがはしゃいで騒ぐのをいちいち怒っていたら心がささくれ立つし、音楽を楽しむどころじゃない。でも、「なんでもありです」というルールにしてしまえば、気が楽になって、たとい子供が多少うるさくても純粋に音楽を楽しめるんじゃないかな、と思いました。そんなわけで、会場の片隅に子供コーナーを設けて小さなジムを設置。ご参加いただいたママさんの機転でお絵かき帳を急きょ買ってきていただいて、テーブルでお絵かきもできるように。多少なら走り回ってもいいことに。大人は演奏会ホール側で飲食自由(持ち寄り方式)、アルコールも自由、演奏中の出入り自由。

持ち寄りのお菓子ドリンクはバラエティにあふれ、見ているだけでも面白かったです。ありがとうございました。また、テーブルやお皿の配ぜんを手伝ってくださった皆様、ありがとうございました。
終始どなたかが子供コーナーで子供を見ていて下さったこと、ありがとうございました。本当に助かりました。子供たちにはきっと楽しい場と思ってもらえたのではないでしょうか。
そして、この場を盛り上げてくださり、楽しい空間を作り出してくださったこと、ありがとうございました。


震災があり、復興や放射線のことなどいろいろありますが、そういう厳しい中だからこそ余計に、今生きていること、音楽を聴けること、弾けること、その楽しみを人と共有できることに、計り知れない喜びを感じました。
とにかく、ひたすら楽しくてたまらないひとときでした。笑いと涙と興奮と感嘆と・・・とにかくいろんなものが詰まって全部まとめて音楽サイコー!って感じでした。


そんなわけで、文章力欠如甚だしくボキャ貧ではありますが、みなさまの演奏について、感謝の念を込めて、所感をまとめておきたいと思います。私が思ったこと感じたことそのまま書いてます。失礼の段は平にご容赦ください。




●第一部
まず司会挨拶したあと、さあトップバッターの紹介をと思った時、なんとBOBさんからお花を頂きました。私はこうした場でひとからお花を頂戴するのは人生で初めてだったので、一瞬ビックリ。いやあ、本当に嬉しいものですねえ!BOBさん、本当にありがとうございました!!




♪ぴょんこママさん E.エルガー 「愛のあいさつ」
トップバッターの曲ったらこれしかないよということで、トップバッターをお願いしました。
ぴょんこママさんの演奏はこれまで数度聴かせていただいていますが、いつでも、その曲の一番バランスのいい姿、いいイメージを引き出しておられるように感じます。ゆったりしたリズムの揺らし、間の取り方。右手の分散和音、なんでこんなに綺麗に弾けるんだろう。
1か月前に譜読み開始、ご本人はやり直したいと思っておられるかもしれませんが、私はとっても気に入りました。私は司会をするにあたり緊張していたのですが、これであたたかな気持ちにならせていただき、楽になりました。ありがとうございました。


♪しーちゃん・ユング妻連弾 シャーマン兄弟 「小さな世界」
ユング娘妻の連弾です。つっかえひっかえながらもなんとか最後までたどり着きました。
間違えると必ず弾きなおします。小さい頃はみんなそうだったんですね、きっと。
この曲の良さ、楽しさがきっとほんの少しでも本人の心の中に伝わっていてくれますように。


♪トシくん キャサリン・ロリン ヴギバンド
RaRa教室のお子さんです。こんど小学校2年生になりました。この子はこれまでの演奏会でジャズをよく弾いています。
子供がジャズ?とか思いそうですが、カッコよく弾くんですよねえ。ちょっとクールに決めてるところはパパ似でしょうか。
一心に鍵盤に向かう姿、いいもんですね。そしてそれを温かく見守るパパとママ。この子はぜったい伸びるなあ。




♪次元・五右衛門 ルパン三世 ルパン三世のテーマ ’79
これは私と妻の連弾。今回、かなりチャレンジャーな試みでした。
ルパン三世のテーマ'79は、宮崎駿がプロデューサーをやっていた時期のルパン三世で、音楽的にも一番充実していたように思います。
そのピアノ連弾編曲は、決して簡単ではなく、難易度的には上級者向け。自分に本当に弾けるのか?はっきり言って自信ありませんでした。
そこで、こうなったらコスプレで笑いを取ろう!というなにか間違った方向にエネルギーを費やし・・・
気がついたら、妻が五右衛門、私が次元になっていました(笑)しかも妻が着ている袴はなんと、息子の七五三用の袴(汗)・・・
でも、いや~、ほんっとに楽しかったです!!!演奏がこんなに楽しかったのは初めてかも。練習よりも少しアガりましたが、逆にそのスピード感が心地よかったですね!!





♪ルパン・次元 ルパン三世 サンバ・テンペラード
弾き続きルパンシリーズで、BGMとしてよく使われている、「サンバ・テンペラード」。
原曲はオーケストラなので、連弾用に耳コピーしました。
しかし練習時間がなさすぎた~。前日に初合わせしましたが、かなり厳しい。
こうなったらもう笑いを取るしかない!
と、また間違った方向へエネルギーを費やし・・・
演奏前にルパンととっつぁんの寸劇を挿入(爆)
いや~、ま、こういうのも、いいよね。楽しかったから。
でも、次回は演奏でなんとかバシッといきたいな。





♪じゅんちゃん バッハ 主よ、人の望みの喜びよ
            いきものがかり ありがとう
じゅんちゃんと言えばこの曲というくらいに、バッハの「主よ~」は強く結び付いています。
彼の野太い音は健在でした。力強いバッハといきものがかり。こういう、久しぶりに会っても変わらないところって、
聴いていてなぜか安心しますね。


♪サリちゃんとママ 樹原涼子 運動会
RaRa教室のお子さんとママさんです。
とっても素敵な親子さんなのです。曲は幼稚園でよく流れる曲。
演奏はとてもかわいらしさいっぱい。でも途中で少しずつスピードアップ。運動会ですからちょうどOK!
気合十分の演奏でしたね。




♪しーちゃん 樹原涼子 ブリキのへいたい
しーちゃんは、前回のソロで1オクターブ低く弾いて、そのまま弾き切った猛者です(爆)
今回もやるかとヒヤヒヤしましたが、大丈夫でした~。
短くて簡単な曲ですが、子供はほんとに真剣に向かっていきます。
そういう姿を見ると、子供の心の中で、この演奏会が、ひいては音楽が、どんな風に映っているのか、とても気になりますね。
私は子供の頃ピアノをやっていないので、とても興味がわきます。




♪RaRaさん ベートーヴェン ソナタ「月光」第3楽章
RaRaさんは、ZERKIN=Sさんに師事している、RaRaピアノ教室の先生です。
震災後、守谷市がホットスポットであることが判明してからは、守谷市民の先頭に立って放射能と闘っています。
私はRaRaさんの月光を聴くのは2度目ですが、やはり何度聴いても、RaRaさんの頭にあるであろう長く辛い闘いのイメージが浮かびます。単に暗いとかではなく、もちろん暗いんだけど、力強い。なんとかその暗闇のトンネルの向こうに行ってみせるぞ、という執念を感じます。
個人的には、RaRaさんの明るい曲も聴いてみたい気がします。希望にあふれた、はじけるような演奏を。




♪BOBさんご夫妻 KAN 永遠
           牛乳飲んでギュー
トシくんのパパママです。なんと、ママがピアノ、パパはエレキギター&ボーカルでの弾き語りデュオをやってくださいました。
このKANの「永遠」という曲は、歌詞も曲も素晴らしいですね。名曲です。私はこの曲を知らなかったのですが、なぜこの曲があまり有名でないのか不思議になるくらい、素晴らしい。
BOBさんご夫妻が今回この曲を選んだ理由があるはずで、だからこの曲に込めたい想いがあるはずで。
そしてそれは、聴衆のみなさんに、ストレートに届いていました。
鼻ずるずるになりながら泣いていた聴衆の方もいらっしゃったようで・・・
素晴らしいデュオを、ありがとうございました。




♪ユング 久石 譲 もののけ姫より~アシタカとサン
先日の震災でいろんなものが壊れてしまいましたので、いろいろ辛いこともありますが、なんとか負けないでいきたいなと思うその気持ちを、この曲に乗せて弾きました。この曲は、映画の終盤で、シシ神が死んで一面荒野と化したシシ神の森に、奇跡的に若芽が芽吹き、緑が戻って行くシーンで流れる曲です。
大丈夫、この先に必ず明るい未来はある、そう思って弾きました。




♪ちーたんさん G.ガーシュウィン I GOT RHYTHM
ちーたんさんは、在学時いつも洒落たラグを弾いていました。この曲もまあ、なんというか、カッコいい曲ですよね。
私は初めて聴いたのですが、これはいいわ。選曲が実にちーたんさんらしい。演奏の感じ、昔とちっとも変ってない。肩の力が抜けて、なんとも楽しげな。ほんとにみんな、変わってないです。
ちなみに次回(来年?)は連弾で挑戦する約束です。




♪飲みネコさん ドビュッシー 前奏曲第2集より ヒースの茂る荒れ地
        ドビュッシー ベルガマスク組曲より パスピエ
第一部のトリをつとめてくださいました。飲みネコさんは、その名の通り、飲むことが仕事でしたので、もちろんこの演奏開始時点でお務めをしっかり果たしボトルは空っぽ、カマキチさんが買い出しに走っていたそうです。
飲んだ状態でピアノを演奏するとどうなるのかというところですが・・・
ヒースは素晴らしかったです。飲みネコさんはドビュッシーがほんとによく似合います。ドビュッシーはとても繊細な指先の感覚が要求されると思うし、精神的にもそうしたところがあると思うのですが、それをよく表現していらっしゃるなあと思います。でもご本人に聞くと、「指が小さくても弾ける曲さがしたらドビュッシーすすめられたのよ~」と笑うのです。こんな飲みネコさんが私は大好きです。
パスピエは面白かったです。わかりやすく千鳥足でよたつくパスピエ(昔パリで流行ったダンス)♪





以上で第一部終了。休み時間中にピアノの前でルパン一味の写真を撮りました。ほんとにいい思い出になりました!!



文章:ユング 
写真:ろいこ

2011年10月21日金曜日

世話役向けの要望・メッセージ板

ブログに関するご意見、ご要望は、こちらにコメントください。

・新しいスレッド立てたい
・自分にスレッド立てさせろ

などなど。なんでもOKです。

よろしくお願いします!

ありがとうございます!!

世話人殿
忙しい中いろいろありがとう!

けっこういろいろできるんだね。試しにデザイン変えてみました。
こんな感じでどうだろう。まずいとこあったら言ってください。

あと、外部用と内部用、もう一本にまとめてこれでいきませんか。
いろいろ考えたけど、一般的なセキュリティの常識として、本名は出さない、程度で十分かなあという気がしてきました。

どうでしょう。

2011年10月3日月曜日

連絡用ブログを作ってみました!

まずはお試し期間中。内部連絡用です。