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「AFTERNOON PIANONNO(アフタヌーン・ピアノンノ)」は、平成4年の北大ピアノクラブ創設当初所属していた部員のうち、一部のOB/OG仲良しメンバーが集まって2010年からやり始めた、小さなサロンコンサートです。茨城で知り合った音楽を愛する仲間さんたちと一緒に年に1度集まり、なるたけお金をかけずに気軽に音楽を楽しもうという、ただそれだけを思って始めた、ささやかな集まりです。 ぼちぼち、ゆる~く、続けていこうと思っております。よろづ帳はこちら! ブログへのご意見・ご要望はこちらまで。

2011年10月22日土曜日

アフタヌーン・ピアノンノ@守谷 2011 ユングの感じたまま~第2部

●第二部
♪ファザーリングジャパンのみなさま 3びきのやぎのがらがらどん
NPO法人ファザーリングジャパンは、働く父親が生き方を変えることで家庭も明るくなり社会も変わる、をモットーに啓蒙活動をされている団体です。最近よく耳にするので皆様もご存知かもしれません。
http://www.fathering.jp/

そのファザーリングジャパンに参加しておられるBOBさん、かちゃんさん、A.Kさん親子、I.Kさん親子の皆様が、絵本をベースに曲をつけていろんな楽器で伴奏しながら読み聞かせる、ちょっと新しい聴衆参加型絵本ミュージカル!!
ピアノクラブの面々にとっては初めて目にするものだったと思います。
この歌の中で、聴衆が一緒に歌う「がらがらどん!」のところは、妙に耳に残るのです。きっとみんな今でも頭の中で「がらがらどん!」がエンドレスで鳴り響いていることと思います。
客席の子供も大人も自然と手拍子や歌で参加。そして舞台には4歳くらいの女の子がノリノリでダンス!!なんだこの天才ダンサーは!いやあ、素晴らしいね。音楽っていいですね。上手い下手とかじゃない、とにかく聴いて楽しくて体が勝手に動いてリズムを取る。もちろんそういう曲ばかりじゃないけど、とにかくその曲を聴いて自然に体が反応する。「自然」ってところが大事ですよね。素晴らしかったです!!個人的には、もっといろんな絵本を題材にして、レパートリーを広げていっていただきたいと思っています!






♪アヤカちゃん フランス曲 ちょうちょ
うちの近所で娘の一番のお友達なので、よく知ってる子です。
この子の演奏には、大人顔負けのものすごい集中力を感じます。挨拶もキリッとしていました。ピアノを始めてまだ半年くらいですが、今日の演奏はキレイに粒がそろっていた。子供ってこんなに粒そろうの??自分などは今でもそろってないけど(汗)今日はとってもオシャレなドレスで嬉しそうで、微笑ましかったです。挨拶やコスチュームもとても大切な要素ですネ。




♪N・Tくんとママ CHI-MEY モンスター
嵐の曲だそうですが、ママがメロディー、息子さんがベースという組み合わせはちょっと珍しいかも。
でも息がぴったりでした。家族仲の良さを感じさせる演奏でした。子供が上手になってくると、親が楽なパートをやるというパターンになってきて、なんというか子供が頼もしいですよね。とても力強い、心強い、家族の絆を思わせるノリです。あまり今まで感じたことのない、新しいものを見たような気がしました。ちょっと気になりました。ほかにもぜひこの親子でいろんな曲をやってほしくなりました。


♪M・Sくん ショパン ワルツ15番
今まで弾いていた曲はソナチネなどが多かったかと思いますが、今日はショパンのワルツ。中学まで来ると、こういう曲が弾けるようになってくるんですね。
なかなか日常でワルツを踊ったり感じたりすることは普通ないから表現は難しいかもしれませんが、指はしっかり回っています。もう十分に難曲に挑戦できるだけの技量ペースは持っています。でもなにか自分の内なるものをぐっと抑えているような印象をいつも受けていました。もっと素ではじけた演奏を聴いてみたいなという気がしています。


♪K.Hちゃん メキシコ曲 夜空のパーティ
可愛らしい曲です。目を閉じて聴いていると、音がとっても素直なことに気づきます。大人には出せないのでしょうか、こういう音は。
優しい曲、優しい和音と旋律。ほんの短い曲だけど、そこから子供なりにもふわりとした感情がわきあがるのが面白いです。




♪ぴょんこ キャサリン・ロリン ひよこのワルツ
いやー、この曲ほんとにひよこだったんですね。
実は最初タイトル知らないで、この子が弾いているのを聴いていて「なーんかひよこがぴょこぴょこ歩いているみたいだなあ」と思っていたら、プログラム見たら本当に「ひよこ」!
何度かつまづきそうになりながらでしたが、そこによくひよこの表情が出ているんです。本人は意識していないかもしれませんが、こんなちょっとしたところから、表現が始まっていくのではないかと思っています。




♪サリちゃん 石丸由利 こもりうた
かちゃんさんの娘さんです。この子の演奏は何度も聴いていますが、基本的特性として、少しずつスピードアップしていくというのがあります。聴いていて本当に面白いです。連弾だろうがソロだろうが加速するんです。きっと加速装置が付いているに違いありません。とってもオシャマで可愛らしい子ですが、実は爆走タイプかも???もっともっと上達して指が回るようになった時が楽しみです!




♪かちゃんさん ギロック バリの想い出
バリ風のコスチュームに頭はソフトモヒカンぽいセット。どうも、このサロンコンサートがコスプレ必須の仮面舞踏会と勘違いしていらっしゃったようです。本当は「パリの想い出」という曲ですが、バリ好きでバリのコスプレをしたからには、バリの想い出です。一本取られました。
かちゃんさんは、これまでピアノを習ったことは一度もなく、半年前からちょろちょろ触り始めたそうですが、今日の演奏。強弱とくに弱音を作り出すのがうまかったです。なのでアクセントがよくついていました。そして間のコントロール。これはビックリしましたね。今まで聴いたことがないタイプの間でした。完全オリジナル。かちゃんさんだけの解釈です。そして演奏の最後の和音が弱まって消えゆく瞬間まで緊張を保って大切にしている、その心がけも素晴らしいなあと感じ入りました。音楽表現は本当に人それぞれで、どれが正解というのはない。そう思わせる演奏でした。
なお、演奏だけでなく、ヒマさえあれば子供コーナーで戯れる子供たちの面倒をみていてくださいました。本当に助かりました。




♪よっちゃん ギロック ブギ時計
ユング息子です。家で普通にくつろいでいる時よりもっとラフな服装・・・もう少しオシャレしようぜ息子よ。ああでも自分も全然人のこと言えない・・・
今日はジャズ風です。好きな曲を選べと言ったらこれになりました。けっこう直前まで苦労していたのですが、本番なんとかカッコついたね。でももう少しはじけて楽しく遊んでほしかったかなあ。とても照れ屋のようです。




♪かえちゃんとママ 久石譲 天空の城ラピュタより 君をのせて
かえちゃんは歌を歌います。ママはピアノ伴奏。
今日の演奏の中で、一番心にしみました。
なぜでしょう。赤ちゃんの頃から知ってるからでしょうか。震災の大津波があったからでしょうか。わかりません。でも、この子の無垢でか細い声から、哀しさ、寂しさ、願い、想い、希望、目を閉じたらいろんないろんなものが湧きあがってきて、涙をおさえられませんでした。
ありがとう。これからも、魂のこもった歌声を響かせ続けてほしいと思います。




♪BOBさん プレスリー ブルーハワイ
      ジョン・レノン イマジン
      布袋寅泰 Guitar Loves You
ついにソロデビューです。ウクレレとエレキギターで聴かせてくださいました。
ウクレレは南国のゆったりした温かい風のような爽やかさ。イマジンが南国のイマジンに。
そして布袋。私は布袋初めて聴きましたが・・・これは、カッコよすぎますね。孤独な寂しさがよく出ています。最後のほう、和音が寂しげにチューン、チューンと鳴るのですが、背中で泣いてる感が素晴らしいです。おいしいところ全部持って行きました。
BOBさんはピアノもだいぶ上手くなっています。いろんな楽器が弾けて羨ましい。ぜひまた聴かせていただきたいものです。




♪エリカちゃん ギロック サラバンド
小学校5年生の女の子。
でも、なんと大人びた演奏でしょうか。
この子の精神年齢はいくつくらいでしょうか。わからないけど、この子はきっと、このサラバンドという物悲しい曲に直感的に心のどこかで波長が合っているような気がします。
素晴らしいです。弾き終わった後で、聴衆の心になにか深いものが残る、そういう名演でした。




♪ユング ブラームス 間奏曲Op.117-1
私が学生時代に弾いた曲の焼き直しです。これはどうしても今回弾きたかったのです。学生時代はピアノ初めて1年くらいでわけもわからず楽譜の通りに指を抑えようとしただけ。でも今は全然弾き方が変わって、なんぼか考えるようになりました。その変化・成長を、昔の音楽仲間たちに披露したかったのです。
この曲は年齢とともに弾き方が少し変わって行く気がします。弾くたびに、少し新しいところを見つけるような気がします。




♪ZERKIN=Sさん プーランク 前奏曲15番
        フォーレ:フィオレンティーノ 夢のあとに
第二部のトリを飾っていただきました。宴会将軍飲みネコさんと一緒のテーブルとなった結果、この時点でかなりアルコールが回っていたようです(笑)
しかし、先日の6月の演奏会の時よりもピアノがよく鳴っていたような気がします。特に低音がぐわんぐわんと。
もしかしたら酒が入った方が調子がよい??(笑)
この2曲、どちらも印象としては、なにか思い通りにならないものへのもどかしさや狂おしさ、哀しさ、諦めといった様々な情念が渦巻いています。ZERKIN=Sさんの心と曲が完全にシンクロしているように見えました。
しかしとにかく弾き方がセクシーです。こういう色気のある演奏を私はできないので、ちょっと真似できるものならしてみたい気もしますが、私の顔でやってもダメな気もします(爆)
体調が万全ではない中、執念の演奏を披露いただきました。本当に、ありがとうございました。




ここで第二部は終了。いよいよ第三部は、水本桂ファミリーのプチリサイタルです。



文章:ユング 
写真:ろいこ

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