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「AFTERNOON PIANONNO(アフタヌーン・ピアノンノ)」は、平成4年の北大ピアノクラブ創設当初所属していた部員のうち、一部のOB/OG仲良しメンバーが集まって2010年からやり始めた、小さなサロンコンサートです。茨城で知り合った音楽を愛する仲間さんたちと一緒に年に1度集まり、なるたけお金をかけずに気軽に音楽を楽しもうという、ただそれだけを思って始めた、ささやかな集まりです。 ぼちぼち、ゆる~く、続けていこうと思っております。よろづ帳はこちら! ブログへのご意見・ご要望はこちらまで。

2011年10月22日土曜日

アフタヌーン・ピアノンノ@守谷 2011 ユングの感じたまま~第1部

2011年7月30日。場所は、守谷市国際交流研修センター(ログハウス公園)。
午前リハーサル、午後1時開演。


AFTERNOON PIANONNO 2011 にご参加くださった、ピアノクラブ、19thCLUB、その他のみなみなさま。
まずは、ご参加下さったこと、ありがとうございました。

このサロンコンサートは、今年で2回目を迎えます。去年は茨城県守谷市の、私ユングの自宅で。今年は市内のログハウス風ホールで。
今年も、茨城・東京・沖縄を中心に活動している19thCLUBという音楽同人の皆様およびRaRaピアノ教室に協賛いただき、演奏会にも多数ご参加いただきました。さらに、ベルギーでプロのピアニストとして活躍しているピアノクラブOGの水本桂さんが、今年は家族そろって演奏に参加してくださいました。重ねてありがとうございました。
19thCLUB・・・http://19thclub.blog45.fc2.com/
RaRaピアノ教室・・・http://blog.rara-piano.com/
水本桂Web・・・http://www.katsuranokai.ecnet.jp/

コンセプトとしては、なにも難しいこと考えないで、とにかく音楽を楽しむこと、その一点のみでした。みんな忙しい身ですから、準備もなかなか大変だし、子供たちがはしゃいで騒ぐのをいちいち怒っていたら心がささくれ立つし、音楽を楽しむどころじゃない。でも、「なんでもありです」というルールにしてしまえば、気が楽になって、たとい子供が多少うるさくても純粋に音楽を楽しめるんじゃないかな、と思いました。そんなわけで、会場の片隅に子供コーナーを設けて小さなジムを設置。ご参加いただいたママさんの機転でお絵かき帳を急きょ買ってきていただいて、テーブルでお絵かきもできるように。多少なら走り回ってもいいことに。大人は演奏会ホール側で飲食自由(持ち寄り方式)、アルコールも自由、演奏中の出入り自由。

持ち寄りのお菓子ドリンクはバラエティにあふれ、見ているだけでも面白かったです。ありがとうございました。また、テーブルやお皿の配ぜんを手伝ってくださった皆様、ありがとうございました。
終始どなたかが子供コーナーで子供を見ていて下さったこと、ありがとうございました。本当に助かりました。子供たちにはきっと楽しい場と思ってもらえたのではないでしょうか。
そして、この場を盛り上げてくださり、楽しい空間を作り出してくださったこと、ありがとうございました。


震災があり、復興や放射線のことなどいろいろありますが、そういう厳しい中だからこそ余計に、今生きていること、音楽を聴けること、弾けること、その楽しみを人と共有できることに、計り知れない喜びを感じました。
とにかく、ひたすら楽しくてたまらないひとときでした。笑いと涙と興奮と感嘆と・・・とにかくいろんなものが詰まって全部まとめて音楽サイコー!って感じでした。


そんなわけで、文章力欠如甚だしくボキャ貧ではありますが、みなさまの演奏について、感謝の念を込めて、所感をまとめておきたいと思います。私が思ったこと感じたことそのまま書いてます。失礼の段は平にご容赦ください。




●第一部
まず司会挨拶したあと、さあトップバッターの紹介をと思った時、なんとBOBさんからお花を頂きました。私はこうした場でひとからお花を頂戴するのは人生で初めてだったので、一瞬ビックリ。いやあ、本当に嬉しいものですねえ!BOBさん、本当にありがとうございました!!




♪ぴょんこママさん E.エルガー 「愛のあいさつ」
トップバッターの曲ったらこれしかないよということで、トップバッターをお願いしました。
ぴょんこママさんの演奏はこれまで数度聴かせていただいていますが、いつでも、その曲の一番バランスのいい姿、いいイメージを引き出しておられるように感じます。ゆったりしたリズムの揺らし、間の取り方。右手の分散和音、なんでこんなに綺麗に弾けるんだろう。
1か月前に譜読み開始、ご本人はやり直したいと思っておられるかもしれませんが、私はとっても気に入りました。私は司会をするにあたり緊張していたのですが、これであたたかな気持ちにならせていただき、楽になりました。ありがとうございました。


♪しーちゃん・ユング妻連弾 シャーマン兄弟 「小さな世界」
ユング娘妻の連弾です。つっかえひっかえながらもなんとか最後までたどり着きました。
間違えると必ず弾きなおします。小さい頃はみんなそうだったんですね、きっと。
この曲の良さ、楽しさがきっとほんの少しでも本人の心の中に伝わっていてくれますように。


♪トシくん キャサリン・ロリン ヴギバンド
RaRa教室のお子さんです。こんど小学校2年生になりました。この子はこれまでの演奏会でジャズをよく弾いています。
子供がジャズ?とか思いそうですが、カッコよく弾くんですよねえ。ちょっとクールに決めてるところはパパ似でしょうか。
一心に鍵盤に向かう姿、いいもんですね。そしてそれを温かく見守るパパとママ。この子はぜったい伸びるなあ。




♪次元・五右衛門 ルパン三世 ルパン三世のテーマ ’79
これは私と妻の連弾。今回、かなりチャレンジャーな試みでした。
ルパン三世のテーマ'79は、宮崎駿がプロデューサーをやっていた時期のルパン三世で、音楽的にも一番充実していたように思います。
そのピアノ連弾編曲は、決して簡単ではなく、難易度的には上級者向け。自分に本当に弾けるのか?はっきり言って自信ありませんでした。
そこで、こうなったらコスプレで笑いを取ろう!というなにか間違った方向にエネルギーを費やし・・・
気がついたら、妻が五右衛門、私が次元になっていました(笑)しかも妻が着ている袴はなんと、息子の七五三用の袴(汗)・・・
でも、いや~、ほんっとに楽しかったです!!!演奏がこんなに楽しかったのは初めてかも。練習よりも少しアガりましたが、逆にそのスピード感が心地よかったですね!!





♪ルパン・次元 ルパン三世 サンバ・テンペラード
弾き続きルパンシリーズで、BGMとしてよく使われている、「サンバ・テンペラード」。
原曲はオーケストラなので、連弾用に耳コピーしました。
しかし練習時間がなさすぎた~。前日に初合わせしましたが、かなり厳しい。
こうなったらもう笑いを取るしかない!
と、また間違った方向へエネルギーを費やし・・・
演奏前にルパンととっつぁんの寸劇を挿入(爆)
いや~、ま、こういうのも、いいよね。楽しかったから。
でも、次回は演奏でなんとかバシッといきたいな。





♪じゅんちゃん バッハ 主よ、人の望みの喜びよ
            いきものがかり ありがとう
じゅんちゃんと言えばこの曲というくらいに、バッハの「主よ~」は強く結び付いています。
彼の野太い音は健在でした。力強いバッハといきものがかり。こういう、久しぶりに会っても変わらないところって、
聴いていてなぜか安心しますね。


♪サリちゃんとママ 樹原涼子 運動会
RaRa教室のお子さんとママさんです。
とっても素敵な親子さんなのです。曲は幼稚園でよく流れる曲。
演奏はとてもかわいらしさいっぱい。でも途中で少しずつスピードアップ。運動会ですからちょうどOK!
気合十分の演奏でしたね。




♪しーちゃん 樹原涼子 ブリキのへいたい
しーちゃんは、前回のソロで1オクターブ低く弾いて、そのまま弾き切った猛者です(爆)
今回もやるかとヒヤヒヤしましたが、大丈夫でした~。
短くて簡単な曲ですが、子供はほんとに真剣に向かっていきます。
そういう姿を見ると、子供の心の中で、この演奏会が、ひいては音楽が、どんな風に映っているのか、とても気になりますね。
私は子供の頃ピアノをやっていないので、とても興味がわきます。




♪RaRaさん ベートーヴェン ソナタ「月光」第3楽章
RaRaさんは、ZERKIN=Sさんに師事している、RaRaピアノ教室の先生です。
震災後、守谷市がホットスポットであることが判明してからは、守谷市民の先頭に立って放射能と闘っています。
私はRaRaさんの月光を聴くのは2度目ですが、やはり何度聴いても、RaRaさんの頭にあるであろう長く辛い闘いのイメージが浮かびます。単に暗いとかではなく、もちろん暗いんだけど、力強い。なんとかその暗闇のトンネルの向こうに行ってみせるぞ、という執念を感じます。
個人的には、RaRaさんの明るい曲も聴いてみたい気がします。希望にあふれた、はじけるような演奏を。




♪BOBさんご夫妻 KAN 永遠
           牛乳飲んでギュー
トシくんのパパママです。なんと、ママがピアノ、パパはエレキギター&ボーカルでの弾き語りデュオをやってくださいました。
このKANの「永遠」という曲は、歌詞も曲も素晴らしいですね。名曲です。私はこの曲を知らなかったのですが、なぜこの曲があまり有名でないのか不思議になるくらい、素晴らしい。
BOBさんご夫妻が今回この曲を選んだ理由があるはずで、だからこの曲に込めたい想いがあるはずで。
そしてそれは、聴衆のみなさんに、ストレートに届いていました。
鼻ずるずるになりながら泣いていた聴衆の方もいらっしゃったようで・・・
素晴らしいデュオを、ありがとうございました。




♪ユング 久石 譲 もののけ姫より~アシタカとサン
先日の震災でいろんなものが壊れてしまいましたので、いろいろ辛いこともありますが、なんとか負けないでいきたいなと思うその気持ちを、この曲に乗せて弾きました。この曲は、映画の終盤で、シシ神が死んで一面荒野と化したシシ神の森に、奇跡的に若芽が芽吹き、緑が戻って行くシーンで流れる曲です。
大丈夫、この先に必ず明るい未来はある、そう思って弾きました。




♪ちーたんさん G.ガーシュウィン I GOT RHYTHM
ちーたんさんは、在学時いつも洒落たラグを弾いていました。この曲もまあ、なんというか、カッコいい曲ですよね。
私は初めて聴いたのですが、これはいいわ。選曲が実にちーたんさんらしい。演奏の感じ、昔とちっとも変ってない。肩の力が抜けて、なんとも楽しげな。ほんとにみんな、変わってないです。
ちなみに次回(来年?)は連弾で挑戦する約束です。




♪飲みネコさん ドビュッシー 前奏曲第2集より ヒースの茂る荒れ地
        ドビュッシー ベルガマスク組曲より パスピエ
第一部のトリをつとめてくださいました。飲みネコさんは、その名の通り、飲むことが仕事でしたので、もちろんこの演奏開始時点でお務めをしっかり果たしボトルは空っぽ、カマキチさんが買い出しに走っていたそうです。
飲んだ状態でピアノを演奏するとどうなるのかというところですが・・・
ヒースは素晴らしかったです。飲みネコさんはドビュッシーがほんとによく似合います。ドビュッシーはとても繊細な指先の感覚が要求されると思うし、精神的にもそうしたところがあると思うのですが、それをよく表現していらっしゃるなあと思います。でもご本人に聞くと、「指が小さくても弾ける曲さがしたらドビュッシーすすめられたのよ~」と笑うのです。こんな飲みネコさんが私は大好きです。
パスピエは面白かったです。わかりやすく千鳥足でよたつくパスピエ(昔パリで流行ったダンス)♪





以上で第一部終了。休み時間中にピアノの前でルパン一味の写真を撮りました。ほんとにいい思い出になりました!!



文章:ユング 
写真:ろいこ

5 件のコメント:

  1. 楽しかったですねー。ここまで演奏者と聴き手の距離が近いコンサートってなかなかないので、賛否はあるかもしれませんが、こういうのも1つのスタイルとしていいんじゃないでしょうかね。ぜひ来年も開催しましょう。

    私も最近はピアノからすっかり遠ざかってしまっていますが、次回は何かしか演奏者として参加できるよう頑張ろうかと思います。

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  2. ろいこさん
    ほんとにね。これが許される仲間で良かったと、みんなに心から感謝です。

    演奏、マクダウェルとかカノンとか思い出します。ぜひやりましょう!期待しています!!

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  3. ちょうど今、みずほ銀行のCMで使われていますよね。それを聞いて、久しぶりに弾きたくなりました。

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  4. ろいこ氏のマクダウェル,懐かしいです.
    新たなる演奏,楽しみにしております!

    ルパンの演奏については,せっかくユングさんに楽譜を
    作って頂いたのに演奏が追いつかずくやしい思いを
    致しました.次はもう少しきちんと演奏が出来る様に
    精進致します!

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  5. マクダウェル、この曲だよね??



    野ばらに寄す


    いい曲だなあ・・・

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